作曲専攻
基礎力を養い,的確に表現できる
高度な作曲技法を習得する。
教育目的

作曲家が書き残す作品は様々です。
過去?現在を通し,作曲家の音楽創造への思いは,一つとして同じものはありません。
大学で作曲を学ぶ学生も,一人一人それぞれに音楽表現したいものがあり,それらは多種多様であるため,同じ作品に仕上がろうはずがありません。その彼らが自らの思いを的確に表現できる高度な作曲技術を身につけるために,確かな音楽的基礎力をきちんと養うことを,作曲専攻の主たる教育目的とします。併せて,他分野の表現方法を取り入れる等,幅広く多様な領域とも積極的に接することで,独自の作品を作ることのできる人材を育成します。
授業概要(カリキュラム)

少人数制ならではの学生と教員の距離の近さを活かし,学生と教員が共に作品を創造していきます。
作曲専攻は,まず和声法や対位法,楽曲分析法,楽器法,オーケストレーションなどの西洋芸術音楽の方法論を学び,徹底的な音楽的基礎力を養います。
そうした知識をベースに,世界の先端的音楽の分析法や他領域とのコラボレーションの仕方,邦楽,民族音楽へのアプローチ方法,現代社会とアートの関わり方などについて研究し,作曲力を高めます。
学生が制作した作品は,他専攻の協力の下に,実際に音にして発表する機会を数多く設けて,音楽家としての経験を豊かなものにしていきます。
【1?2年次】
必修科目の作曲理論クラスで,高等和声法と対位法?フーガ作曲法など,基礎を徹底的に学びます。
これにより,感性に富んだ和声感と多声音楽の基礎的書式方法を身につけます。
【3?4年次】
基礎を習得しながら,作曲クラスへ進みます。
進行は,学生の個人差を考慮して,適切な時期に行われます。
作曲クラスでは,共同担任制をとっていて,学生は担当教員を自由に選ぶことができます。作曲の過程で,複数の教員の様々な角度からの助言を得ることができます。
4年次では,各自のテーマで,卒業制作を行い,演奏会において発表します。
【共通】
- 楽曲分析クラスで,創作活動に必要な,作品への客観的な視野を持つ力を身につけます。
- 様々な音楽コンクールへの出品や海外留学など,学生のキャリアアップに対する指導も行っています。
科目一覧(現1回生用)
在学生の声

作曲を学ぶための最適な環境が整っています。
田中 詩也さん(作曲専攻4回生)
京都市立芸術大学は,作曲を学ぶための最適な環境が整っていると思います。1,2回生で和声法,対位法,フーガ作曲法といった技術を通して,それぞれのスタイルでの音の動かし方,音楽の作り方を学び,学部の後半2年間は作品によって評価されます。その間継続して楽曲分析,管弦楽法,電子音楽まで実習します。主に3年次より毎週のレッスンで,自作品を通し3人の先生方から異なる角度より助言を受けることができます。さらに卒業までに独奏から大編成までさまざまな実演を経験することで,作曲技術の向上はもちろん,これから音楽家として仕事に取り組んでいく上で必要となる社会性や計画性も身につけることができます。新たな表現に向けて,仲間と一緒に高め合える素晴らしい環境だと言えます。
受賞者リスト
授業に関連した専攻での活動について
文化会館コンサート “The Birth of Music”

地域への文化芸術の還元,地域文化への寄与,市民に対する良質な音楽の提供を目的として,北文化会館をはじめとする京都市内の文化会館において,演奏会を実施しています。年2回のうち1回を作曲専攻が担当しています。
188体育
非常勤講師(実技)一覧
- 中本芽久美
- 山口友寛
- 山上友佳子