ビジュアル?デザイン専攻
構想力,表現力,プレゼン力
すべてを併せ持つデザイナーに
教育目的

ビジュアル?デザイン専攻は,グラフィック,広告,ゲーム,テキスタイル,ファッションなど多様なメディアを対象としています。本専攻では平面表現を基本に造形力を養いますが,パッケージやディスプレイといった立体,あるいは写真や映像など,表現する領域は多岐にわたります。
高度な表現力を醸成することに加え,人間社会の諸相を考察した高いレベルの構想力と,適切な手法による効果的なプレゼンテーション力を併せ持つデザイナーの育成を目指しています。
授業概要(カリキュラム)
デザイン基礎1(1年次後期)
デザイン基礎(総合的なデザイン基礎課題,各専攻の基礎等)を,1週間から3週間の期間で取り組む課題を行い,デザインするために必要な表現方法や,基礎的な技術を身につけます。
デザイン基礎2A(2年次前期)?2B(2年次後期)

素材そのものの体験から自己の表現を見つけることを重視し,デザイン全般に通じる木工,写真,ペーパーワーク,空間造形,シルクスクリーンなどさまざまな表現技法を学びます。また,イラストレーションや,タイポグラフィー,ファッション,パッケージデザインなどの複合した課題にも取り組み,技法と表現の幅を広げ,発想力を養います。
ビジュアル?デザイン1?2(3?4年次)
デザイン基礎の課程で培ったデッサン力と色彩構成力を基盤に,紙や布などの素材が持つ「質感」を伴った表現力を身につけることを目標として構成されています。授業は学生個々に対する緻密な個人指導となっています。専任の教員に加え,デザインの最前線で活躍しているデザイナー,ライター,アーティスト,研究者などの多彩な講師陣が指導にあたることで,学生が最先端のデザインについて実感できる授業となっています。個人制作に加え,インクルーシブ?デザインやソーシャル?デザインをテーマにした制作も行います。これらの授業ではPBL(Problem based leaning)の手法を取り入れ,問題の発見~構想~解決というプロセスについて学びます。
在学生の声

「手で作ること」の感覚をもとに自分らしいデザインを研究しています。
小川 涼羽さん(ビジュアル?デザイン専攻4回生)
自分の伝えたいことを明確にし,実際に自分の手を動かすことによって得られる体験を積み重ねることでオリジナルの表現方法を探っていく授業を行っています。平面表現のイラストレーション,ポスター,タイポグラフィからパッケージ,衣服,空間構成など多様な分野の視覚デザインを経験しながら学んでいます。また,学生は少人数なので,先生方との距離が近く,専門的かつ親身な指導を受けることができます。ひとつひとつの課題の中で自分の持つ世界観を引き出し,どこかにあるデザインとは違う自分にしかできない表現を目指します。それを軸に,何を,どのように,どうやって伝えるのか順序立てて考えることで説得力のある論理的なデザインを展開することに挑戦し続けています。
専攻独自の取り組み
ビジュアルコミュニケーションデザイン 平面?立体?空間への展開

科学と芸術が共存した世界を可視化する試みとして,2018年度,公益財団法人DNP文化振興財団との共催で「グラフィックで科学を学ぼう 進化のものがたり」展を開催しました。この展覧会では,生物の進化の専門書を読み解き,その内容を子どもたちに伝えるためのデザインを行い,さらに,ゲーム,映像,絵本など多岐にわたる作品を空間デザインに展開しました。
デイサービス施設との連携授業

高齢化社会が進む現代において,デザインがすべきことは何か?
?デイサービス施設との連携授業では,施設を利用されている介護が必要な方々や,施設運営を行なっているNPOの皆さんと共に考え,検討し,デザインを創りあげます。 実践型の授業を通して,より快適で豊かな生活とは何であるかを学びます。
卒業後の進路
就職?進学率は10年以上ほぼ100%
ビジュアル?デザイン専攻の進路指導は,学生個々に対し教員が緻密に行います。進路指導の方針としては,将来フリーランスになる希望をもつ学生に対しても社会人としての視野を広げるため,就職?進学することを推奨しています。本専攻の卒業生の就職?進学率は10年以上にわたり,ほぼ100%となっています。